【フィギュア】 リボルテックヤマグチ No.125 ドリフターズ 島津豊久[海洋堂]
リボルテックヤマグチ No.125 ドリフターズ 島津豊久[海洋堂] |
眼球可動ギミックで、目線が自由自在に動く!
リボルテックに漂流者(ドリフターズ) 島津中務小輔豊久推参!
人気コミック『漂流者(ドリフターズ)』、すごく面白いですね!尻臼です。
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平野耕太著『漂流者(ドリフターズ)』はこんなお話。
西暦1600年、関ヶ原の戦いの最中、敗走する島津軍の殿軍を務めた島津豊久は、追撃に来た敵将井伊直政に手傷を負わせるも、首を取れずに逃げられてしまう。死に花を咲かせられず重傷を負い、失意のままに山中を放浪していた豊久は突如異界へ足を踏み入れる。そこには左右に様々な扉が並んだ果てしない通路と、その真ん中に置かれた机を前にした謎の男性・紫がいた。事態を飲み込めないまま豊久は誰何する間もなく扉の1つに吸い込まれ、何処とも知れぬ地に流れ着く。
豊久が流れ着いた世界はエルフやオークのいる異世界であり、豊久は彼と同様に流れ付いた織田信長や那須与一と出会う。彼らは「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれ、何故この世界にやってきたかも分からないまま、豊久らは、人間族の国であるオルテ帝国の支配下で農奴としてあえぐエルフの村を蜂起させ国奪りを始める。
一方、北方では黒王率いる亜人の軍勢が、人類を絶滅させるべく行動を起こしていた。軍を率いる者達は、漂流者と同じくEASYによって現実世界から連れてこられた者たちで「廃棄物(エンズ)」と呼ばれていた。そして黒王軍を倒し人類を救うため、「十月機関(オクト)」なる導師結社が漂流者を捜索・集結させ、各国に呼びかけ共に黒王軍を迎え撃とうとしていた。
かくして世界は各地の紛争・反乱により滅びの道を歩むオルテ帝国、人類を絶滅させるべく進軍する黒王軍、黒王軍から人類を護るべく各国に協力を求める十月機関、そして国の奪還・再建を目指す豊久たち率いるエルフ軍により混乱の一途を辿る事となる。
島津豊久は実在した人物。
島津義弘の甥にあたり、関ヶ原の戦いが起ると伯父の義弘と共に西軍として参陣。
関ヶ原の戦いが東軍優位となると島津隊は戦場で孤立する形となり、退路を断たれた義弘は切腹する覚悟を決めるが、豊久に撤兵を促されて、結局義弘以下の島津隊は家康本陣を霞める形で伊勢街道方面に撤退する(島津の退き口)。
豊久はこの戦闘において先陣を務めたが、東軍の追撃は激しく島津隊も多数の犠牲を出し、豊久も義弘の身代わり(捨て奸(すてがまり))となって討死した…
で、たどり着いたその先が『漂流者(ドリフターズ)』という作中のなんともファンタジーな…というわけ。
「捨て奸(すてがまり)」という戦法はとてつもなく壮絶なもので、本隊が撤退する際に「殿(しんがり)の兵の中から小部隊をその場に留まらせ、死ぬまで追ってくる敵軍を足止めさせる。それが全滅するとまた新しい足止め隊を退路に残し、これを繰り返して時間稼ぎをしている間に本隊を逃げ切らせる」という戦法。足止め隊はまさに置き捨てであり生還する可能性がほとんど無い、壮絶なトカゲの尻尾切り戦法。
『島津の退き口』に於いては、戦闘がほとんど終結していたにも拘らず、島津軍(300人)が東軍(80000人)に向かって一斉に突撃を開始。
普通なら鎧袖一触とばかりにズタボロにされるはずであるが、猛将島津義弘率いる戦闘民族薩摩隼人達がおかしいのか、東軍にやる気が無かったのか、徳川軍本隊の目前まで一気に突破。更にそのまま脇をすり抜けて伊勢路方向へ一直線。
当然東軍(徳川軍)は追撃。この時『捨て奸(すてがまり)』や『座禅陣』と呼称される決死の足止め役が、追撃を食い止めるため次々に追撃軍に襲いかかった。その勢いは尋常ではなく、
井伊直政負傷(後にこの傷が元で死亡)
松平忠吉(家康四男)負傷
本多忠勝落馬
もちろん島津軍も無事であるはずもなく、妖怪首おいてけや家老の長寿院盛淳などが次々に討死したものの、大将である島津義弘は脱出に成功。大阪経由(人質を奪取)で堺の港から船で薩摩まで辿りつく。
その時、義弘の周りにいたのは僅かに80名ばかりだったと伝えられる。
300人vs80000人で生き残りが80人。おっかねぇ。島津家おっかねぇ…
島津豊久はこの時「捨て奸(すてがまり)」の先陣…つまりは最初に切り落とされる役目を買って出て、なおかつ敵の大将首(井伊直政)に深手を負わせるという、まぁとんでもないサムライだったと…島津家おっかねぇ島津家マヂ戦闘民族。
そんなわけで『漂流者(ドリフターズ)』の冒頭は、この関ヶ原の戦いにおける「捨て奸(島津の退き口)」から始まるわけですが、もう最初っからクライマックスなわけですよ。逃げていく井伊直政に対して「首置いてけぇ~首置いてけぇ~」って…『妖怪首置いてけ』の誕生から物語が始まります。
妖怪:首置いてけ
そしてアチラの世界にイタのが、もう随分前に死んだはずの"六天魔王・織田信長"と、もっともっと前に死んでるはずの伝説の弓矢の名手"那須与一"だった。
そして始まる漂流者(ドリフターズ)による『国盗り』。
信長の智謀(ぶっちゃけ信長だけはゼッタイに敵に回してはいけない人だわ)、与一のでたらめな射的力(チート)、そして豊久のもつ持って生まれた『狂奔』の力。
とにかくダイナミック。かつ登場人物の言い放つ一言一句がどれもこれも無駄なく強烈!!
そんなわけで『漂流者(ドリフターズ)』面白いです。ぜひ読んでください。
さてさて、そんなとんでもサムライの可動フィギュア『リボルテックヤマグチ No.125 ドリフターズ 島津豊久 [海洋堂]』です。
眼球可動ギミックで、目線が自由自在に設定可能。アクションに合わせて目線を変える事が出来る優れもの
戦場の狂気に満ち満ちた豊久の表情を、眼力をみごとに再現していくれます。
長尺の野太刀は、鞘から抜刀可能。一撃入魂の薩州刀法が炸裂!!
平野耕太特有の擬音「ぞるぅぅぅぅぅぅぅ~」が聞こえてきそうな…見事なアクションです。
実際には豊久の生きてた頃って、薩摩刀法の代表である示現流はまだ確立してないから、上記の画像のような構え(通称:蜻蛉)は薩摩龍ではないんだけど…まぁ、カッコいいからいいじゃないか!
刀の鞘保持手が付属。鞘での打撃アクションをはじめとする“組手甲冑術”も再現可能
短筒も付属。ガンアクションは勿論、野太刀とのダブル使いを楽しむ事が出来ます
斬る・撃つ・跳ぶ・殴る・蹴る劇中の多様な狂奔アクションを思う存分楽しめます
『漂流者(ドリフターズ)』ほんとに面白いですよ。
いろいろとデタラメですので、歴史が苦手とか戦争モノはちょっと…みたいなひとのほうがハマるかもしれません。
「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれる者は、豊久や信長、与一のような武士・サムライだけではなく、ワイルドバンチ強盗団やら、ハンニバル(ローマ史上最大の敵)とスピキオ(ハンニバルの宿敵)やら、菅野直(大日本帝国海軍最悪のエースパイロット)やら山口多聞(大日本帝国海軍少佐)やら、安倍 晴明(あべの はるあきら)やら…もうデタラメ。でも、こいつらがまるで歴史の歯車のように咬み合っていく様は痛快です。
敵方の「廃棄物」と呼ばれる方々には、ジャンヌ・ダルク(貧乳)、ジルドレ(変態)、アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ(ロシア大公女)、ラスプーチン(巨チン)…敵方の黒幕と思われる『黒王』は、手のひらに釘でも刺されたかのような傷跡を持つ奇跡の人…おっかねぇ。
ちなみに、作中の舞台となる『オルテ』の"国父"とされている人はドイツのチョビ髭のおっさん。ほんとに平野耕太はナチス大好きだな。
とにかく痛快で面白いです。熱いです。
『国』ってなんだろう『戦』ってなんだろう…そんなことも考えさせられる作品でもある『漂流者(ドリフターズ)』。
オススメです!
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Comments
まったく同意です尻臼です。
そのあたりも狙ってタイトルすけたのしょうねやっぱり。
記事では壮絶な話っぽく書きましたが、ところどころギャグ漫画です。
いろんな意味で「全員集合」ですね。
面白いですよ『ドリフターズ』。
____
/ \ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ__\) ;;;;)
/ (─) (─ /;;/
| (__人__) l;;,´ 機会があればぜひ…
/ ∩ ノ)━・'/
( \ / _ノ´.| |
.\ " /__| |
\ /___ /
> とうとう眼球まで可動が可能となるフィギュア登場か……。
欧米産の可動フィギュアではそんなに珍しくない…というのが現状のようです。わりとあります。
眼球の交換で云々といえば、カスタマイズ可能なドールってのもあります。
ただ、この豊久の価格帯で…となるとこれはけっこうレア。ぜひ遊んであげてください。
figmaやリボルティックシリーズでは、フェイスパーツ交換という形で、視線や眼の色、表情などを変えられるモノがありますが、今回の豊久のように眼球が動くというのは珍しい。
流行るといいのですが、眼球が動くギミックを仕込んだせいか、お顔がちょっとばかり元絵と違うような気もしなくもなく、(むしろリボルティック版のほうが薩摩隼人らしいゴッツリした男前なので、これはむしろこちらのほうがありかな~などとも思えます)
その内眼球の交換が可能なフィギュアが出たりして。TPOに合わせて目の色や眼そのものが変わるキャラ、たくさんいますし。
クラピカやサスケがこのクォリティで遊べると面白いかもしれませんね♪
とうとう眼球まで可動が可能となるフィギュア登場か……。その内眼球の交換が可能なフィギュアが出たりして。TPOに合わせて目の色や眼そのものが変わるキャラ、たくさんいますし。